令和5年12月19日 記者会見
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1.発言要旨
経済安全保障担当大臣として報告を申し上げます。
昨日(18日)、「経済安全保障推進法」における「特許出願の非公開制度」に関しまして、手続の具体的な内容などを定める府省令を公布いたしました。
あわせて、この制度に関し、お問合せが多い御質問とその回答をまとめたQ&Aを内閣府のホームページに掲載しましたので、御活用いただければと存じます。
先週15日には、制度の施行期日を定める政令が公布され、「特許出願の非公開制度」につきましては、来年5月1日から施行することとしております。来年5月1日以降に出された特許出願が本制度の対象になることになりますので、制度の十分な周知・広報を行ってまいりたいと思っております。
もう一点ございます。「経済安全保障分野におけるセキュリティ・クリアランス制度」について、明日(20日)、第9回有識者会議を開催いたします。個人などに対する信頼性確認の在り方などについて、御議論いただく予定でございます。
これまで有識者会議では、経済安全保障上の重要な情報の指定、管理・提供ルール、罰則などについて議論を深めてまいりました。
明日の議論次第ではございますけれども、年明けにも最終的な取りまとめに向けた議論を行っていただきたいと考えております。
次期通常国会における法案提出に向けて、有識者会議における議論も踏まえて、しっかりと検討を進めてまいります。
2.質疑応答
(問)来年3月からAMEDのCANNDsが一般受付を開始します。大臣としてのCANNDs公開への期待をお願いします。
(答)「健康・医療研究開発データ統合利活用プラットフォーム(CANNDs)」でございますが、この整備の進捗状況が先週15日に報告されたということでございます。
CANNDsでございますが、これはAMEDが支援した研究開発から得られたデータの利活用を促進するためのプラットフォームです。広く医療分野の研究開発者に利用されることを目的としております。来年3月中には、一般利用の受付が開始される予定です。
CANNDsを利用して、幅広いデータの利活用がアカデミアや産業界に浸透して、データ駆動型の研究開発が促進されるということで、医療分野の研究開発がさらに加速されることを期待いたしております。
(問)先ほど御発言があった特許出願の非公開制度について、実際に制度を運用されたら、特許出願した事業者にも区域の保全の管理の対応など、具体的な対応が出てくることになるかと思いますが、事業者の方々にはどういった点について特に理解をしていただきたいのか、それに向けてどう対応していきたいのか、お願いします。
(答)Q&Aをまず御覧いただければありがたいと思います。特にお問合せが多い御質問と回答をまとめました。
特に、発明を非公開とされた場合に生じる損失の補償については、産業界からの関心が高いものですから、この補償の対象となり得る損失の例などについて、解説をしております。
また、発明を非公開とされた出願人が講じることになる発明情報の漏えい防止のための適正管理措置の具体的な内容について解説するガイドラインも公表させていただきました。
この後も様々御質問があるかもしれませんけれども、しっかりと周知・広報を行ってまいります。
(問)自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑で、本日、安倍派と二階派の事務所に強制捜査が入りました。この点について大臣の受け止めをお願いいたします。
(答)捜査の内容でございますし、私には知る由もございません。しっかりと全容が解明されて、国民の皆様に信頼していただける形を作っていけるといいと思っております。