令和5年10月27日 記者会見
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1.発言要旨
冒頭発言なし
2.質疑応答
(問)「JT-60SA」がプラズマ生成に成功しました。大臣としての受け止めと今後への期待をお願いします。
(答)日欧で共同開発した、世界最大のトカマク型超伝導プラズマ実験装置でございます。このたび、初プラズマの生成に成功したことは、フュージョンエネルギーの早期実現にも繋がる素晴らしい成果だと思っております。
特に今年6月のCSTI本会議で、初プラズマに向けて、日欧の研究者が一生懸命取り組まれているお姿を実際に拝見したところでございますので、御努力が実ったことをとても嬉しく思っております。
今回の初プラズマ生成の成功も踏まえまして、研究開発を抜本的に強化するとともに、産業協議会の設立もしっかりと見据えて、産業界も巻き込みながらフュージョンエネルギー及び関連産業の発展に向けて力を尽くしてまいりたいと思っております。
(問)宇宙関係ですが、昨日、H3ロケット1号機の失敗の原因調査に関して、文科省の小委員会が報告書をまとめています。受け止めと、次の打上げ準備が整いつつあると思いますが、見通しも教えてください。
(答)報告書によりますと、打上げ失敗の原因は、第2段エンジンの制御装置に過電流が発生して、電源供給が遮断されたことだと特定されました。その過電流を発生させたと考えられる3つの故障シナリオの全てに対して対策を打つことで再発を防止するということと、背後要因も洗い出すということで、今後のロケット開発に反映すべき対策がしっかり取りまとめられたと思っております。
JAXAにおかれまして、この報告書に基づいて、しっかりと対策を講じていただきたいと思っております。
具体的なH3ロケット試験機2号機の打上げ予定時期については、今後、文部科学省とJAXAで検討が進められるものと思っております。
(問)先日の国会代表質問で、総理がセキュリティ・クリアランスの法制化について、次期通常国会における法案の提出に向けた準備を進めると言及されました。これまでより少し踏み込んだ言及だと思いますが、今後の法制化、施行までのスピード感についての大臣の御所感を伺います。
(答)これまでも申し上げてまいりましたが、セキュリティ・クリアランスの制度創設は、日本にとって非常に重要で、かつ急ぐべき取組だと思っております。
有識者会議も再開いたしましたので、制度設計に必要な点について、最終的な御議論をいただいて、総理が御答弁くださったとおり、次期国会提出に向けて、しっかりと準備を進めてまいります。