令和5年8月8日 記者会見
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1.発言要旨
冒頭発言なし
2.質疑応答
(問)AI戦略会議で、重要な技術として偽情報対策が盛り込まれましたが、一方、先日のKプログラムの第二次ビジョンの中でも偽情報対策が盛り込まれています。両者の関係・関連はどのようになるのでしょうか。
(答)AI戦略会議では、偽情報対策について、5月26日に取りまとめた「AIに関する暫定的な論点整理」において、懸念されるリスクの1つとして、「偽情報等が社会を不安定化・混乱させるリスク」が取り上げられました。先週の第4回の会議で御議論頂いたのが、「AI関連の主要な施策」でございますが、リスクへの対応の1つとして、「偽・誤情報対策技術等の開発・展開」が挙げられるなど、新たな技術の活用も含めて、更に検討を深めていくところでございます。
AI戦略会議でこのような議論が進んでおりますけれども、実際に実行に移していかなければなりません。
経済安全保障推進法に基づくKプログラムにおきましても、専門家の皆様の間で偽情報対策の重要性を十分に認識しましたので、8月1日のプログラム会議で第二次研究開発ビジョン案を取りまとめまして、「偽情報分析に係る技術」について取り組むことを掲げております。まだ案の段階でございますが、サイバー空間における情報の加工の有無を見極めて、事実の歪曲等を、エビデンスを踏まえて評価できる技術を開発することを目指しています。
両者の関係との御質問ではありますけれども、AI戦略会議の議論も当然踏まえながらですが、内閣府としてはいち早く、この偽情報対策の重要性を強く認識し、この技術開発に向けて動き始めるということでございます。
(問)先日、宇宙飛行士候補2人とお会いされたと思いますが、その際の印象と、もし今後の宇宙政策に示唆がありましたらお願いします。
(答)昨日、諏訪理さん、米田あゆさん、2人のJAXAの宇宙飛行士候補者が大臣室をお訪ねくださいました。これから訓練を経て、宇宙飛行士を目指していく抱負を伺いました。
その後の懇談ですけれども、2人とも、とてもフレンドリーでチャーミングな方々でございました。特に印象に残っているのは、訓練に当たって、「大人になってから、目的を持って新たな学びができる喜びをかみしめている」というお言葉でした。2人とも、すごく豊かなバックグラウンドを持っておられます。その中で、宇宙と教育、宇宙と気候変動等に関する国際協力、宇宙と医学といった話題にも及びまして、非常に広い視野と、はつらつとした才気に圧倒されたということでございます。
2人が宇宙を舞台に活躍されて、昨日おっしゃっていたようなビジョン、夢を実現されることを願っております。残念ながら選抜試験に漏れた、他の4,125名の応募者の方々の夢も担いながら、お体を大切に頑張っていただきたいと思います。
また改めて、良かったと思いましたのは、今年の5月、G7科学技術大臣会合で、初めてG7としてスペースデブリ(宇宙ごみ)の問題にしっかり取り組むべく声を上げていくという提案を議長国としてさせていただいて、大臣コミュニケにも入り、その後、広島サミットで首脳コミュニケにも入りました。
宇宙飛行士の安全を守るという意味では、多くの国々にスペースデブリの削減にしっかりと取り組んでいただく、これ以上増やさない、できるだけ減らしていく、これは日本のすばらしい技術を活かせばできることでございますので、取組が進むことを大いに期待いたしております。
(問)もうすぐ15日の終戦の日を迎えるに合わせて、昨年に引き続き靖国神社に参拝の御予定があるかどうか、教えていただければと思います。
(答)プライベートな事柄でございますので、大臣会見の場で申し上げることはございません。