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令和4年12月13日 記者会見

更新日:

1.発言要旨

 

 冒頭発言なし

 

 

2.質疑応答

 

(問)先日もお聞きしたのですが、JAXAの不適切事案について、今、関係者の処分が検討されているのですが、そもそも今回、数年前の事案ということもあって、JAXAのガバナンス体制に問題があるのではないかと言われています。そうした中で、JAXAは安全保障関係の仕事もしているわけですが、このままの体制で任せられるのかどうか、大臣としてのお考えを教えてください。

 

(答)先般申し上げましたのは、不適切な事案が発生した場合には、その組織のできるだけ地位の高い方が早く謝罪をされる、説明をされることが、ガバナンス上必要だろうということでございます。

 この不適切な研究行為について、個々の関係者の処分や責任の取り方についてはJAXAで適切に検討・判断されるべきものだと思っております。

 それから、JAXAでは、確かに機微な技術の扱い、安全保障関係の業務もございます。しかし、そのマネジメントというのは、今回問題となった医学系の研究とはまた性質が異なっております。情報取扱者の指定や監査の仕組みなど、情報の管理体制の徹底は図られていると思います。十分にここは留意をしていただきたいところでございます。

 

(問)岸田首相が8日の政府与党政策懇談会で、防衛費増額の1兆円強を増税で賄うと表明しました。これについての大臣の現時点での見解をお聞かせください。それと、防衛費が莫大な額になる見通しの中、増税以外に、国債の発行や防衛費の圧縮など、代替策がいろいろあるかと思うのですけれども、現時点で大臣はどのような方向が良いとお考えかについてもお聞かせください。

 

(答)まず、昨日の夜、閣僚懇親会を総理が開催してくださいました。その中で、総理が各閣僚の席を全部回ってくださいまして、私自身も、約10分間ですけれども、総理と率直にお話をする機会をいただくことができました。その中で、将来的に防衛費の抜本的な強化、つまりこの5年間で抜本的に強化すると、自民党の公約にも書かせていただいたこと、そのための安定的な財源が必要であるということについては、総理と私の認識は違っておりませんでした。

 ただ、見解が違っていたのは、財源検討の指示のタイミングの問題でございました。

 私は、岸田内閣の一員として、今年の年末に議論される、来年度税制ということに関しましては、やはり新しい資本主義で岸田総理がおっしゃっていた成長と分配、これをしっかりと後押しする税制が主な論点になるものであろうと考えておりました。つまり、しっかりと企業に賃上げを促し、また投資を促進していく、そのためにどのような税制が適切かということが最大の論点であろうと思っておりました。

 私は岸田総理に、そういった私の考えをお伝えし、再来年度以降の財源の問題であれば、やはり来年の春闘の状況もしっかり見据えて、しっかり賃上げがなされているか、企業から投資がなされているか、景況が良くなっていきつつあるか、ここを見極めて春闘の後、骨太の方針を考える、それぐらいの時点で再来年度以降の財源の検討を指示されても良かったのではないかと、私はそのように考えていたと申し上げました。

 岸田総理の方からは、そうは言っても、来年度のことではないにしても、先のことであっても誠実に率直に国民の皆様に、負担の必要があることをお伝えするべきだと、自分はそういう考え方だったということで、昨日は率直にお話ができました。

 総理の方からは、「今後、もう少し官邸と各閣僚の間の連絡を密にしなければいけないね」ということで、私の方からも、総理が分刻みの日程を過ごしておられるので、アポ取りをしてもなかなかお時間をいただきにくいというお話を申し上げましたら、今後は閣僚から至急に大事な話がある時には、少し工夫をして時間を取るようにするというお話がございました。やはり、直接会って率直にお話ができたということは、ありがたいことだと思いました。

 なお、昨日までの私の発言も受け止めていただいたものだと思いますが、昨日の夜遅く、国家安全保障戦略等の文書そのものを大臣室の方にお届けいただいたと聞いておりますので、私は今夜、また明日を使って、しっかりとこれを拝読したいと思います。

 また、お尋ねの財源の件でございますけれども、昔から伝統的に予算は政府の方で決める、そして税は党の方で決めることになっておりますので、党の税制調査会の議論を見守らせていただきたいと考えております。

 

(問)過日、高市大臣が記者団の取材に対して、国家安全保障戦略を少なくとも関わりのある閣僚には見せていただいて、その後、意見交換をする場などを設けて欲しいというような趣旨の発言をされていたと思うのですけれども、文書自体は届いたということですが、今後、閣議決定までに閣僚、政府の中で議論される御予定や機会は設けられるのでしょうか。

 

(答)そこは分かりません。閣議決定がいつになるかということも承知いたしておりませんが、それでも内容が分からないままに財源論ということについては、私はちょっと唐突感を感じたということを、昨日申し上げましたら、文書を昨日の夜遅くお届けいただいたということですので、しっかりと熟読させていただいて、そして私なりに気が付いた点がありましたら、それは文書なり、きっちりとした形で官邸の方にお伝えをしたいと思っております。

 ただ、与党で、恐らく国防のインナーの議員の方々だけだと思うのですが、内容をもう既に御覧の上、しっかりと議論を尽くされているということでございますので、そこはまた与党の意見として尊重したいと考えております。いずれにしても、これから拝読して、気が付いた点があればしっかりと官邸にお伝えをしたいと思います。

 

(問)防衛財源の関係で、大臣の発言で確認させていただきたいのですけれども、昨日、要は一定の覚悟を持って申し上げているとおっしゃっていたと思うのですけれども、その覚悟とはどういう覚悟なのか教えていただけますでしょうか。

 

(答)まず、私は閣議決定したものに反したわけではございません。まだ、今、閣議決定前に、様々自由に議論ができる段階だと思っております。

 私が申し上げた一定の覚悟というのは、私自身が何か大変、間違ったことをしたとか閣議決定に反したということでしたら、辞表を出してから言えというお声をいただいていることも承知しておりますけれども、官邸の総理周辺から、そういうお声が出ているということも承知しておりますけれども、間違ったことを申し上げているという考え方はございません。

 ただし、閣僚の任命権は総理にございますので、罷免されるということであれば、それはそれで仕方がないという思いで申し上げております。

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