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2016年8月24日 記者会見

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〔冒頭発言〕

 皆様、おはようございます。
 今朝は、官邸で、閣議と閣僚懇のみでございました。

【平成28年台風第11号及び第9号による被害状況等】

 北日本を中心とする8月20日からの大雨、台風第11号及び台風第9号の被害により被災された方々に、心からお見舞い申し上げます。
 昨日の夕方の情報でございますが、この台風によりましてお亡くなりになった方2名、重傷者5名、軽傷者54名となっています。
 また、各地で住家の一部破損、床上・床下浸水など、多数の被害が生じている状況でございます。
 消防庁では、台風の接近に備えまして、8月20日(土)16時57分に災害対策室を設置し、情報収集体制を強化しますとともに、同日18時51分に全都道府県に対しまして警戒情報を発出し、早めの避難勧告の発令など、対応に万全を期すよう呼びかけました。
 また、総務省では、8月20日(土)17時45分に情報連絡室を設置し、通信・放送関係の情報収集体制を強化しますとともに、警戒すべき地域を管轄する総合通信局において、警戒に当たってまいりました。
 台風第9号による大雨の峠は越えましたが、東日本を中心に大気の状況が非常に不安定となっており、また、台風第10号が日本の南海上で停滞している状況にあるということなど、引き続き厳重な警戒が必要でございます。
 この後も被害情報の収集に努めるなど、私どもも対応に万全を期してまいります。

【消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置(地方税)】

 本日の閣議におきまして、消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置を決定しました。
 地方税につきまして、地方消費税率引上げ時期の変更のための措置を講じるほか、車体課税の見直しや地方法人課税の偏在是正の実施時期の変更のための所要の措置などを講じることといたしました。
 総務省としましては、今後、これらを内容とする地方税制改正法案を秋の臨時国会に提出していくことになりますので、引き続き、関係各位の御理解と御協力をお願いしたい旨、私から発言をいたしました。
 私からは、以上でございます。


〔質疑応答〕

<東京オリンピックに向けた総務省の取組>

問: 幹事社の産経新聞から、1問よろしくお願いいたします。リオ五輪が閉幕しまして、今後4年後の東京五輪に向けて、ICTの活用など、総務省としてどう対応されていくのかのお考えをよろしくお願いいたします。

答: 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会は、「感動を与える大会」を目指しまして、我が国全体で盛り上げていくべきイベントでありますと同時に、我が国の優れたICTや地域の魅力を世界に発信できる絶好の機会であると考えています。
 総務省としましても、「多言語対応の強化」、「無料Wi-Fiの整備」、「誰もが最適な情報を入手できる環境の実現による『社会全体のICT化』の推進」を通じて、訪日外国人を含む参加者の皆様へのおもてなしの実現をしてまいります。
 また、「東京大会の効果を全国に波及させるための自治体の取組への支援」、「テロ対策やサイバーセキュリティの確保」、そして、「救急体制の整備」などに全力を尽くしてまいります。
 いずれにしましても、2020年以降も見据えた投資であるべきだと考えておりますし、地方創生につながる対応となるようしっかり工夫してまいりたいと考えています。

<平成29年度税制改正の課題>

問: 時事通信の相京です。よろしくお願いします。冒頭、大臣、消費増税の延期に合わせた税制上の対応についてお話がありましたけれども、変更のためにこういう状況、増税が延期されているという状況を踏まえた上で、年末まで税制改正の作業がありますけれども、消費税関係でどういったテーマを議論していくべきかということについて、大臣の御所感をお願いします。

答: 平成29年度の税制改正につきましては、8月末までに各省庁から提出される税制改正要望などの内容も踏まえまして、与党の税制調査会などで御議論いただくことになります。
 地方税制につきましては、現時点では、車体課税におけるエコカー減税やグリーン化特例などの取扱いが、主要な課題になると考えています。

<北朝鮮による潜水艦弾道ミサイルの発射>

問: 共同通信の佐伯です。大臣の直接の御所管でなくて恐縮なのですけれども、今朝、北朝鮮が潜水艦弾道ミサイルを発射しまして、日本の防空識別圏内に打ち込んだのは初めてというふうに見られています。この点について、北朝鮮のこうした挑発行動についてどのようにお考えかお聞かせください。

答: 北朝鮮による挑発行動が続いております。大変これを残念に思いますとともに、非常に強い怒りを覚えます。
 今回、直接的に日本の船舶、航空機その他、日本国内の方々に対する被害は確認されていませんが、国際的なルールに則って対応されるべきものであり、このような挑発行為が国際社会の平和と安定にとって著しい脅威となっているものだと考えております。
 直接の所管ではございませんが、あらゆる事態、リスクに対応できる体制をしっかりと整えるべきだと考えております。

<靖国神社への参拝>

問: フリーランス記者の上出と申します。前回の質問がちょっと舌っ足らずでありまして、もう一度聞きたいと思うのですが、靖国を参拝されました。
 それで、ぶら下がりでは会見されているのですけれども、この前、私、A級戦犯の合祀以来、今上天皇も昭和天皇も参拝されていないことを、整合性という、ちょっと舌っ足らずな言葉を使ったのですが、一般の方は、安倍内閣の閣僚の皆さんと、それから、皇室の姿勢等に対しての違いに違和感を感じているのではないかと承知しておりますが、この点について、いろいろな、今、平和の問題、憲法の問題に対して、天皇がいろいろ発信というか、はっきりしたお言葉を表明されているので、それとの違いも含めまして、違和感を感じている部分もあろうかと思うのですが、どのように受け止めておられたのでしょうか。
 ちょっとデリケートな問題ですけれども。

答: 具体的にどなたが違和感をお感じになっているのかは承知いたしませんけれども、あくまでも私自身が靖国神社に参拝を続けてまいりましたのは、国会議員になる前からでございます。そして、また、国会議員となった後も、閣僚となった後も、これを続けてまいりました。
 多くの国策に殉じられた方々の犠牲の上に、今、私たちは平和な日本で生活をさせていただいている。そういう意味で、私は感謝の誠を捧げてまいりました。平和を願う気持ちというものと、参拝について、何ら齟齬のあるものではないと考えております。

問: デリケートなのですが、皇室の皆さんたちがそういう行動を取っていないということに関しては、どのように受け止めていますか。

答: 御皇室の方々の御参拝の有無に関しまして、私から何かを申し上げる、そういう立場にはないと思います。大変畏れ多いことだと存じます。

問: よろしいでしょうか。ありがとうございました。

答: お疲れ様でございました。


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