9:25~9:40 於:院内内閣記者会
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1.発言要旨
本日の閣議は、一般案件が5件、国会提出案件が19件、条約が1件、配布が1件あり、私どもからの主請議はございませんでした。
閣僚懇談会では、私からいじめによる自殺について、お手元にお配りした資料のとおり発言をいたしました。私は、いじめによる子供の自殺の問題が重大な関心事となっていると受けとめております。これから生き続けていくことによって未来があるのに、いじめを受けたお子さんが自ら命を絶つことにより、自分からたった1回の人生を断ち切ってしまうという状況にまで追い込まれることを大変痛ましく思っております。いじめの原因に関しまして、関係府省は徹底した連携をし、対応していく必要があると思います。
連日いじめによる自殺事件が報道されております。報道各社におかれましても、色々と御遺族の気持ちや、報道を見られるお子さんの受けとめ方にも十分配慮して報道をしていただいていると私は受けとめております。それでも、お子さんたちが自らの命を絶つことでこれだけ問題が大きくなるとか、周りの大人たちが問題に気がついてくれると受け取ってしまい、あってはならないことですが、連鎖的に自殺または自殺未遂が続くことを私は一番恐れております。
テレビ番組でも、コメンテーターが配慮をされて、「番組を見ている皆さん、絶対死ぬのはだめだよ、生きていたら未来があるから」という前向きなメッセージを発信していただいておりますので、私たち関係閣僚も前向きな、一緒に生きていくことの大切さを訴えていきたいと考えて閣僚の皆様に御協力をお願いしたところでございます。
次に、閣議終了後に安倍総理と面談をし、イノベーション25戦略会議のメンバーが決まりましたので発表をいたします。お配りしたペーパーのとおり、座長は黒川内閣特別顧問にお願いして、その他ご覧のメンバーにお願いしたところでございます。産業界、学界などから日本の将来像について豊かな発想をお持ちの方に加わっていただけたと思っております。総理には、第1回会合への出席をお願いして、冒頭に出席いただけることとなりました。第1回会合は10月26日木曜日の午後6時から官邸で開催いたします。会合では、検討のフレームワークや進め方について議論したいと思っております。2回目以降の会合も、私は可能な限り出席して、皆さんとともに活発な議論に参加したいと思っています。また、特に高い見識を持っておられる御手洗経団連会長にイノベーションに関する助言をいただくよう正式な委嘱をいたしました。
次に、本日、国会の日程が終了次第、視察のために沖縄に参ります。21日までの予定です。今回は、国立戦没者墓苑への参拝や稲嶺知事をはじめ現地の方々と意見交換をさせていただきたいと思っており普天間飛行場の視察も行う予定です。初めて大臣として沖縄に入る機会ですので、沖縄の現状をまず直接肌で感じ、時間の許す限り御関係の皆様の声を現場で聞くために行ってまいります。詳細なスケジュール等については、事務方までお問い合わせ下さい。
以上でございます。
2.質疑応答
(問)10月26日に開催されるイノベーション25戦略会議は、来年2月や、5月から6月頃が忙しくなると思いますが、合計で何回ぐらいの会合を予定されていらっしゃいますか。
(答)繰り返し質問されましても、皆さんの時間を合わせての開催になります、とのお答えになります。第一段階として2月にイノベーションによって2025年の国民生活が安全や利便性の面も含めてどの様に良くなるかについてわかりやすい形で示し、目指すべきイノベーションの姿をまとめることになります。可能な限りの開催となりますが私としては、最低月1回ぐらいは開きたいと思います。
第二段階は、黒川座長と色々とご相談しているのですが、第一段階の成果をもとに来年5月から6月までに分野別に戦略的な政策のロードマップを策定します。来年2月から取り掛かって間に合うかどうかという問題もあります。政府内にもイノベーションについての様々な研究成果もございますので、私たちが目指す方向に合致する資料の収集や、随時ヒアリング等を特命室の方でやっておりますので、並行的に進めていく可能性もあります。回数について明確には申し上げられませんが、できるだけ精力的に開催したいと考えています。
(問)戦略会議の役目は2月までが一応の予定ですか。
(答)違います。来年2月までにイノベーションの姿や概念を打ち出しますが、イノベーションは技術の問題だけではありません。多くの社会制度も一緒に変えていかなければならないので、委員の皆様には最終報告書が出来あがるまで御一緒いただくことになります。
(問)明日の稲嶺知事との面会ではどの様な話をされる予定ですか。
(答)今から申し上げてもどうかと思いますので、改めて記者会見を行います。
(問)米軍再編の話や戦没者の追悼の話でしょうか。
(答)今回の私の目的は、沖縄の方々の声を聞くことです。私から何か押しつけるつもりもございません。出来るだけ私は聞かせていただきます。それに対してコメントをさせていただくことはあるかと思いますけれども、あくまでも真っ白な状態で、皆様が私に対しておっしゃったことをしっかり受けとめに行ってくるということでございます。明日、記者会見をさせていただきます。
(問)イノベーション25については、総理はかなりご関心が高いようですが、閣議後の面談の際に何か御指示はありましたか。
(答)御指示はありませんでしたが、第1回会合に参加されることと、良い方々をメンバーに選んで説得してくれたと仰っていました。
この際ですから申し上げますが、会議の公開について私自身も昨日よりずっと考えておりました。結論は、終了後速やかに黒川座長が会見をしてその時その時の議事の説明をいたします。また、出来るだけ詳細な議事概要を可及的速やかに公開させていただく方針にしました。一問一答でどの委員がどの様な発言をされたかということを全て出すのが本当は良いのかもしれません。ただし、技術の問題を議論するため、委員が所属されている企業や関係取引先の利益に関わるものが出てくる場合でも率直に伺いたいと思っておりますので、その公表に関してはできるだけ詳細に気配りをさせていただきます。企業機密や戦略など特定の取引先名が類推されるような可能性もあるため御理解いただきたいと総理に申し上げまして、技術面、企業の戦略面に関わることについては、そうした方が良いのではと仰っていただきました。
(問)先ほど大臣より連鎖的な自殺についてご発言がありましたが、これを未然に防ぐために各省として何かできることはございますか。
(答)いじめについては短期的には難しいかもしれませんが、6月に公布された自殺対策の基本法がまもなく施行され、政策的な対策や大綱が出来上がっていくので、これを着実に実行していきます。学校現場のいじめに関しては、昨日の委員会でも答弁しましたが、教育委員会に働いていただきたいと思います。教育委員の方々は、名誉職では困るのです。働く教育委員会になっていただきたい。残念ながら教育委員会の事務方は教職関係者が多いために身内意識があり庇いあうこともあるかと思いますが、その地域の良識を持ち、どの様な教育を行うかを教育委員の方々が真剣に闘って働いていただきたい。校長先生にはしっかりしていただきたい。問題のある不適格教員、指導力不足の教員を他の職場に移すことは、私が文部科学委員長であったときに法律を変えたのでよく覚えておりますが、制度的には可能です。しかし、実際に運用されているかといえば、必ずしもそうではないと思っています。私の身近な場所でも、教員に問題があって移そうとした校長先生が反対に教員組合を中心に突き上げられて、御本人が半分ノイローゼ気味となり、その学校を追われたというケースもございました。校長先生も、教員の皆様も教育委員会も闘って変えていただきたいと思っております。
連鎖的な反応については、既に報道の皆様には随分配慮をしていただいています。私は全てのテレビ番組を見てはおりませんが、新聞の記事やテレビの扱い方でも、これを見て子供たちは自分も死ねば分かってもらえるのではないかという誤解をされないための配慮は随所に見られます。子ども達がその様な考えを起こさないように前向きに生き続けることによる未来の可能性をメッセージとして打ち出していけたらと思っております。
私も昨日、何カ所かでその様な話をしてきましたし、閣僚の皆さんにもあらゆる場所で前向きに生きることの大切さを発信していただきたいとお願いをいたしました。
ありがとうございました。イノベーション会議の際にはよろしくお願いいたします。
本日の閣議は、一般案件が5件、国会提出案件が19件、条約が1件、配布が1件あり、私どもからの主請議はございませんでした。
閣僚懇談会では、私からいじめによる自殺について、お手元にお配りした資料のとおり発言をいたしました。私は、いじめによる子供の自殺の問題が重大な関心事となっていると受けとめております。これから生き続けていくことによって未来があるのに、いじめを受けたお子さんが自ら命を絶つことにより、自分からたった1回の人生を断ち切ってしまうという状況にまで追い込まれることを大変痛ましく思っております。いじめの原因に関しまして、関係府省は徹底した連携をし、対応していく必要があると思います。
連日いじめによる自殺事件が報道されております。報道各社におかれましても、色々と御遺族の気持ちや、報道を見られるお子さんの受けとめ方にも十分配慮して報道をしていただいていると私は受けとめております。それでも、お子さんたちが自らの命を絶つことでこれだけ問題が大きくなるとか、周りの大人たちが問題に気がついてくれると受け取ってしまい、あってはならないことですが、連鎖的に自殺または自殺未遂が続くことを私は一番恐れております。
テレビ番組でも、コメンテーターが配慮をされて、「番組を見ている皆さん、絶対死ぬのはだめだよ、生きていたら未来があるから」という前向きなメッセージを発信していただいておりますので、私たち関係閣僚も前向きな、一緒に生きていくことの大切さを訴えていきたいと考えて閣僚の皆様に御協力をお願いしたところでございます。
次に、閣議終了後に安倍総理と面談をし、イノベーション25戦略会議のメンバーが決まりましたので発表をいたします。お配りしたペーパーのとおり、座長は黒川内閣特別顧問にお願いして、その他ご覧のメンバーにお願いしたところでございます。産業界、学界などから日本の将来像について豊かな発想をお持ちの方に加わっていただけたと思っております。総理には、第1回会合への出席をお願いして、冒頭に出席いただけることとなりました。第1回会合は10月26日木曜日の午後6時から官邸で開催いたします。会合では、検討のフレームワークや進め方について議論したいと思っております。2回目以降の会合も、私は可能な限り出席して、皆さんとともに活発な議論に参加したいと思っています。また、特に高い見識を持っておられる御手洗経団連会長にイノベーションに関する助言をいただくよう正式な委嘱をいたしました。
次に、本日、国会の日程が終了次第、視察のために沖縄に参ります。21日までの予定です。今回は、国立戦没者墓苑への参拝や稲嶺知事をはじめ現地の方々と意見交換をさせていただきたいと思っており普天間飛行場の視察も行う予定です。初めて大臣として沖縄に入る機会ですので、沖縄の現状をまず直接肌で感じ、時間の許す限り御関係の皆様の声を現場で聞くために行ってまいります。詳細なスケジュール等については、事務方までお問い合わせ下さい。
以上でございます。
2.質疑応答
(問)10月26日に開催されるイノベーション25戦略会議は、来年2月や、5月から6月頃が忙しくなると思いますが、合計で何回ぐらいの会合を予定されていらっしゃいますか。
(答)繰り返し質問されましても、皆さんの時間を合わせての開催になります、とのお答えになります。第一段階として2月にイノベーションによって2025年の国民生活が安全や利便性の面も含めてどの様に良くなるかについてわかりやすい形で示し、目指すべきイノベーションの姿をまとめることになります。可能な限りの開催となりますが私としては、最低月1回ぐらいは開きたいと思います。
第二段階は、黒川座長と色々とご相談しているのですが、第一段階の成果をもとに来年5月から6月までに分野別に戦略的な政策のロードマップを策定します。来年2月から取り掛かって間に合うかどうかという問題もあります。政府内にもイノベーションについての様々な研究成果もございますので、私たちが目指す方向に合致する資料の収集や、随時ヒアリング等を特命室の方でやっておりますので、並行的に進めていく可能性もあります。回数について明確には申し上げられませんが、できるだけ精力的に開催したいと考えています。
(問)戦略会議の役目は2月までが一応の予定ですか。
(答)違います。来年2月までにイノベーションの姿や概念を打ち出しますが、イノベーションは技術の問題だけではありません。多くの社会制度も一緒に変えていかなければならないので、委員の皆様には最終報告書が出来あがるまで御一緒いただくことになります。
(問)明日の稲嶺知事との面会ではどの様な話をされる予定ですか。
(答)今から申し上げてもどうかと思いますので、改めて記者会見を行います。
(問)米軍再編の話や戦没者の追悼の話でしょうか。
(答)今回の私の目的は、沖縄の方々の声を聞くことです。私から何か押しつけるつもりもございません。出来るだけ私は聞かせていただきます。それに対してコメントをさせていただくことはあるかと思いますけれども、あくまでも真っ白な状態で、皆様が私に対しておっしゃったことをしっかり受けとめに行ってくるということでございます。明日、記者会見をさせていただきます。
(問)イノベーション25については、総理はかなりご関心が高いようですが、閣議後の面談の際に何か御指示はありましたか。
(答)御指示はありませんでしたが、第1回会合に参加されることと、良い方々をメンバーに選んで説得してくれたと仰っていました。
この際ですから申し上げますが、会議の公開について私自身も昨日よりずっと考えておりました。結論は、終了後速やかに黒川座長が会見をしてその時その時の議事の説明をいたします。また、出来るだけ詳細な議事概要を可及的速やかに公開させていただく方針にしました。一問一答でどの委員がどの様な発言をされたかということを全て出すのが本当は良いのかもしれません。ただし、技術の問題を議論するため、委員が所属されている企業や関係取引先の利益に関わるものが出てくる場合でも率直に伺いたいと思っておりますので、その公表に関してはできるだけ詳細に気配りをさせていただきます。企業機密や戦略など特定の取引先名が類推されるような可能性もあるため御理解いただきたいと総理に申し上げまして、技術面、企業の戦略面に関わることについては、そうした方が良いのではと仰っていただきました。
(問)先ほど大臣より連鎖的な自殺についてご発言がありましたが、これを未然に防ぐために各省として何かできることはございますか。
(答)いじめについては短期的には難しいかもしれませんが、6月に公布された自殺対策の基本法がまもなく施行され、政策的な対策や大綱が出来上がっていくので、これを着実に実行していきます。学校現場のいじめに関しては、昨日の委員会でも答弁しましたが、教育委員会に働いていただきたいと思います。教育委員の方々は、名誉職では困るのです。働く教育委員会になっていただきたい。残念ながら教育委員会の事務方は教職関係者が多いために身内意識があり庇いあうこともあるかと思いますが、その地域の良識を持ち、どの様な教育を行うかを教育委員の方々が真剣に闘って働いていただきたい。校長先生にはしっかりしていただきたい。問題のある不適格教員、指導力不足の教員を他の職場に移すことは、私が文部科学委員長であったときに法律を変えたのでよく覚えておりますが、制度的には可能です。しかし、実際に運用されているかといえば、必ずしもそうではないと思っています。私の身近な場所でも、教員に問題があって移そうとした校長先生が反対に教員組合を中心に突き上げられて、御本人が半分ノイローゼ気味となり、その学校を追われたというケースもございました。校長先生も、教員の皆様も教育委員会も闘って変えていただきたいと思っております。
連鎖的な反応については、既に報道の皆様には随分配慮をしていただいています。私は全てのテレビ番組を見てはおりませんが、新聞の記事やテレビの扱い方でも、これを見て子供たちは自分も死ねば分かってもらえるのではないかという誤解をされないための配慮は随所に見られます。子ども達がその様な考えを起こさないように前向きに生き続けることによる未来の可能性をメッセージとして打ち出していけたらと思っております。
私も昨日、何カ所かでその様な話をしてきましたし、閣僚の皆さんにもあらゆる場所で前向きに生きることの大切さを発信していただきたいとお願いをいたしました。
ありがとうございました。イノベーション会議の際にはよろしくお願いいたします。
(以上)