9:55~10:06 於:合同庁舎4号館6階 会見室
更新日:
1.発言要旨
今朝は、経済対策閣僚会合と閣僚懇談会が多少長引き、お待たせしました。
本日の閣議は、一般案件が2件、国会提出案件が18件、法律の公布が6件、政令が6件、配布が2件あり、私どもからの主請議はございませんでした。
昨日のH-IIAロケット11号機の打上げについて、伊吹文部科学大臣より今回の打上げ成功でH-IIAロケットの全ての形態が実証されたこと、「きく8号」の目的達成に向けまして引き続き協力をいただきたい旨の発言に続き、私から、今回連続5回となる打上げ成功は、基幹ロケットであるH-IIAロケットの高い信頼性を示すものであり、科学技術創造立国を目指す我が国にとって大きな意義を持つものと評価していること、今回打ち上げられた「きく8号」が目的とする世界最先端の衛星通信技術の実証に向けて、関係各位におかれては引き続き最善を尽くしていただきたい旨の発言をいたしました。
次に一部の記者の皆様にも御同行をいただきましたが、北方領土視察についても本日の閣僚懇談会で発言をしましたので紹介します。去る16日に北海道根室市を訪問し、北方領土を視察してまいりました。納沙布岬から貝殻島や水晶島を間近に見て、我が国固有の領土である北方領土に係る問題の解決に向けての決意を新たにしたところであります。現地で元島民の皆様や地元関係者の方々のお話を伺い、自らの生まれ故郷を追われた皆様の大変な御労苦や、四島返還を望む切実な願い、そして北方領土隣接地域の厳しい現状を痛感いたしました。北方領土の1日も早い返還を目指して外交交渉を後押しする世論、国民世論啓発について、より効果的な取組みを検討するとともに、元島民の方々に対する援護措置などの実施に努めてまいります。現地でも申し上げましたが、領土返還は外務大臣の権限ですが、私に出来ることは、出来る限り領土問題に対して国民の世論を啓発していくことであり、これまでも啓発活動を行っておりますが、地域差があり、より効果的なやり方はないか、また他省にお願いできることはないかなどを検討し、改善を進めたいと思っています。
現地で頂いた各団体からの要望書の中に、総理にもぜひ北方領土を御視察いただきたいという要望があり、閣僚懇談会後に総理と立ち話でしたが、地元の思いをお伝えしました。政治日程その他の日程の中で総理の御視察が難しいことは承知しておりますが、安倍内閣として、国家を構成する要件としての領土が不法な状態で占拠されている状況について、安倍カラーを出して毅然とした姿勢で臨むようにお伝えしました。
次に、12月2日からインターネット・シンポジウムを開催いたしましたが、おかげをもちまして、17日の日曜日に終えることができました。開催期間中のアクセス数は、約9,700件あり、国民の皆様からの意見投稿は40件でした。
シンポジウムでの議論を通じて、事故予防、再発防止を目的とした事故情報の収集・分析の重要性や、官から民への動きが進展する中で安全・安心の確保は究極的には官が責任を負うべきであるということ、消費者の自助も大切であるという認識を新たにいたしました。また、医療機関を定点とした事故情報の収集や分析システムの構築や、安全の確保に関する格付けなどを利用して安全の確保対策を怠った企業を市場から退出させる、また、消費者教育を充実させるなど、身近な安全・安心に関わる課題を解決するための様々なアイデアも御提言いただきました。更に、国民の皆様から身近な場における安全・安心問題の背景や事故情報の提供・共有に関する御意見など多くいただきました。シンポジウムは既に終了しておりますが、国民の皆様からの御意見については、今月末まで受け付けております。シンポジウム全体を通して御覧いただき、御意見を是非お寄せいただきたいと思います。今回のシンポジウムで得られた成果については、国民生活における安全・安心の確保策に関する検討委員会の方にモデレーターから報告をいただき、委員会の審議に反映させていただきたいと思います。
次に、お知らせですが、本日、虎ノ門のニッショーホールにおいて、内閣府主催の飲酒運転の根絶をテーマとした「交通安全シンポジウム」を開催し、挨拶をさせていただきます。今年8月に福岡県で飲酒運転によるひき逃げで、幼い3人のお子様の命が失われるという大変痛ましい事故が起こり、その後も飲酒運転による悲惨な死亡・重大事故が続発し、重大な社会問題となっております。この様な状況を踏まえ、政府では今年9月15日に「飲酒運転の根絶について」を決定して、指導取締りの強化及び広報、啓発を強化しているところであり、この一環として、急遽、関係機関、関係団体の連携・協力の下にシンポジウムを開催いたします。出来るだけ多くの皆様に御参加いただき、一人でも多くの方々に「飲酒運転は絶対しない、絶対させない」という意識を持っていただけることを期待しております。詳細につきましては、事務方にお問い合わせ下さい。
私の方からは以上でございます。
2.質疑応答
(問)北方領土視察の件で、総理に今日報告された時に、総理からどのような反応がありましたか。
(答)総理のお父様である安倍晋太郎先生が外務大臣の時に行きましたという話をされました。視察の話は地元の方からの御要望ですと申し上げたら「そうですか」、領土問題については安倍内閣としてメッセージを示していくべきとのお話については「そうだね」という反応でした。
(問)少子化対策で来年度以降、税の話が大きく動き出すと思いますが、政府税調の本間さんの関係で女性問題も含めて問題になっていますが、大臣はどの様に考えられますか。
(答)残念な思いは強いです。公務員宿舎等にお住まいということは承知していなかったのですが、女性問題が出てきてしまい、国民の皆様が大変がっかりされ、どうなっているのかという疑問をお持ちであることは理解いたします。ただし、総理が本間さんにどうしても責任を果たして欲しいと強く要望されているのは、経済財政政策、税制に対する基本的な哲学、考え方が非常に総理に近く、これを論理的に組み立てて税全体に浸透させていく仕事が他の方では出来ないと考えられているためだと思います。総理も苦悩しておられると思いますので、御判断を見守りたいと思います。同じ方向の政策を打ち出して議論をリードしていける方が他にいらっしゃれば別ですが、総理は相当に吟味され、多数の論文を読まれて起用されたことだと思いますので、プライベートなことで辞めてくださいということは、おっしゃりづらいと思います。ただし、今回のことで信頼を一度失われたわけですから、宿舎の問題も綺麗にしていただき、誤解を招くことのない行動を望みます。
今朝は、経済対策閣僚会合と閣僚懇談会が多少長引き、お待たせしました。
本日の閣議は、一般案件が2件、国会提出案件が18件、法律の公布が6件、政令が6件、配布が2件あり、私どもからの主請議はございませんでした。
昨日のH-IIAロケット11号機の打上げについて、伊吹文部科学大臣より今回の打上げ成功でH-IIAロケットの全ての形態が実証されたこと、「きく8号」の目的達成に向けまして引き続き協力をいただきたい旨の発言に続き、私から、今回連続5回となる打上げ成功は、基幹ロケットであるH-IIAロケットの高い信頼性を示すものであり、科学技術創造立国を目指す我が国にとって大きな意義を持つものと評価していること、今回打ち上げられた「きく8号」が目的とする世界最先端の衛星通信技術の実証に向けて、関係各位におかれては引き続き最善を尽くしていただきたい旨の発言をいたしました。
次に一部の記者の皆様にも御同行をいただきましたが、北方領土視察についても本日の閣僚懇談会で発言をしましたので紹介します。去る16日に北海道根室市を訪問し、北方領土を視察してまいりました。納沙布岬から貝殻島や水晶島を間近に見て、我が国固有の領土である北方領土に係る問題の解決に向けての決意を新たにしたところであります。現地で元島民の皆様や地元関係者の方々のお話を伺い、自らの生まれ故郷を追われた皆様の大変な御労苦や、四島返還を望む切実な願い、そして北方領土隣接地域の厳しい現状を痛感いたしました。北方領土の1日も早い返還を目指して外交交渉を後押しする世論、国民世論啓発について、より効果的な取組みを検討するとともに、元島民の方々に対する援護措置などの実施に努めてまいります。現地でも申し上げましたが、領土返還は外務大臣の権限ですが、私に出来ることは、出来る限り領土問題に対して国民の世論を啓発していくことであり、これまでも啓発活動を行っておりますが、地域差があり、より効果的なやり方はないか、また他省にお願いできることはないかなどを検討し、改善を進めたいと思っています。
現地で頂いた各団体からの要望書の中に、総理にもぜひ北方領土を御視察いただきたいという要望があり、閣僚懇談会後に総理と立ち話でしたが、地元の思いをお伝えしました。政治日程その他の日程の中で総理の御視察が難しいことは承知しておりますが、安倍内閣として、国家を構成する要件としての領土が不法な状態で占拠されている状況について、安倍カラーを出して毅然とした姿勢で臨むようにお伝えしました。
次に、12月2日からインターネット・シンポジウムを開催いたしましたが、おかげをもちまして、17日の日曜日に終えることができました。開催期間中のアクセス数は、約9,700件あり、国民の皆様からの意見投稿は40件でした。
シンポジウムでの議論を通じて、事故予防、再発防止を目的とした事故情報の収集・分析の重要性や、官から民への動きが進展する中で安全・安心の確保は究極的には官が責任を負うべきであるということ、消費者の自助も大切であるという認識を新たにいたしました。また、医療機関を定点とした事故情報の収集や分析システムの構築や、安全の確保に関する格付けなどを利用して安全の確保対策を怠った企業を市場から退出させる、また、消費者教育を充実させるなど、身近な安全・安心に関わる課題を解決するための様々なアイデアも御提言いただきました。更に、国民の皆様から身近な場における安全・安心問題の背景や事故情報の提供・共有に関する御意見など多くいただきました。シンポジウムは既に終了しておりますが、国民の皆様からの御意見については、今月末まで受け付けております。シンポジウム全体を通して御覧いただき、御意見を是非お寄せいただきたいと思います。今回のシンポジウムで得られた成果については、国民生活における安全・安心の確保策に関する検討委員会の方にモデレーターから報告をいただき、委員会の審議に反映させていただきたいと思います。
次に、お知らせですが、本日、虎ノ門のニッショーホールにおいて、内閣府主催の飲酒運転の根絶をテーマとした「交通安全シンポジウム」を開催し、挨拶をさせていただきます。今年8月に福岡県で飲酒運転によるひき逃げで、幼い3人のお子様の命が失われるという大変痛ましい事故が起こり、その後も飲酒運転による悲惨な死亡・重大事故が続発し、重大な社会問題となっております。この様な状況を踏まえ、政府では今年9月15日に「飲酒運転の根絶について」を決定して、指導取締りの強化及び広報、啓発を強化しているところであり、この一環として、急遽、関係機関、関係団体の連携・協力の下にシンポジウムを開催いたします。出来るだけ多くの皆様に御参加いただき、一人でも多くの方々に「飲酒運転は絶対しない、絶対させない」という意識を持っていただけることを期待しております。詳細につきましては、事務方にお問い合わせ下さい。
私の方からは以上でございます。
2.質疑応答
(問)北方領土視察の件で、総理に今日報告された時に、総理からどのような反応がありましたか。
(答)総理のお父様である安倍晋太郎先生が外務大臣の時に行きましたという話をされました。視察の話は地元の方からの御要望ですと申し上げたら「そうですか」、領土問題については安倍内閣としてメッセージを示していくべきとのお話については「そうだね」という反応でした。
(問)少子化対策で来年度以降、税の話が大きく動き出すと思いますが、政府税調の本間さんの関係で女性問題も含めて問題になっていますが、大臣はどの様に考えられますか。
(答)残念な思いは強いです。公務員宿舎等にお住まいということは承知していなかったのですが、女性問題が出てきてしまい、国民の皆様が大変がっかりされ、どうなっているのかという疑問をお持ちであることは理解いたします。ただし、総理が本間さんにどうしても責任を果たして欲しいと強く要望されているのは、経済財政政策、税制に対する基本的な哲学、考え方が非常に総理に近く、これを論理的に組み立てて税全体に浸透させていく仕事が他の方では出来ないと考えられているためだと思います。総理も苦悩しておられると思いますので、御判断を見守りたいと思います。同じ方向の政策を打ち出して議論をリードしていける方が他にいらっしゃれば別ですが、総理は相当に吟味され、多数の論文を読まれて起用されたことだと思いますので、プライベートなことで辞めてくださいということは、おっしゃりづらいと思います。ただし、今回のことで信頼を一度失われたわけですから、宿舎の問題も綺麗にしていただき、誤解を招くことのない行動を望みます。
(以上)