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世界の潮流を捉えて、日本に富を呼び込もう!

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 今後20年間で日本や世界が直面するであろう大潮流に対応できる技術やビジネスモデ
ルが、日本に富を呼び込む鍵なのだろうと思います。

 例えば、日本が既にそうであるように、世界各地でインターネット利用者は急増していくでしょうから、企業は「世界を知る消費者」を念頭においた製品・サービス提供をしなければなりません。インターネットを活用してのビジネスには、驚くほど大きな市場が待っていると思います。 

 原油の可採年数はあと40年、天然ガスでは60年とされていますから、資源の国際市場は需要逼迫化が起こることは確実でしょう。
日本政府が今年度当初予算と補正予算で省エネ・新エネ製品の普及支援に本格的に乗り出したことは、適切な対応だと思います。国内で普及させてコストを下げるとともに、技術革新も続けながら、性能が良く安価な製品をもって世界市場を押さえていくべき時期だと思います。

 現在約23億人の「水ストレス人口」が、2025年には約40億人になると予測されています。水ビジネスは大きな市場になっていくはずです。

 国内に目を転じると、人口減少・高齢化の進展に対応する為に、各企業は、女性、高齢者、障害者の方々のパワーを活用できる体制を作るとともに、生産性を向上させる努力を続けなければなりません。

 日本経済がキャッチアップ型から成熟し、世界のフロントランナーになった現在、目指すべき社会システムを想定した上で、キーテクノロジーを特定し、開発していく「課題解決型イノベーション」が重要になっていると言われます。つまりは、国民の望みを叶える製品やサービスの開発です。

 2年半も前になりますが、「2025年に、日本がどんな姿であって欲しいか」ということについて、内閣府のHPで国民の皆様のご意見を募集しました。
 その結果、国民が望む社会像は、①生涯健康な社会、②安全・安心な社会、③多様な人生を送れる社会、④世界的課題解決に貢献できる社会、⑤世界に開かれた社会でした。

 「生涯健康な社会」いう望みを叶える為には、「医療情報ネットワーク」「再生医療技術」「高度介護ロボット」「認知症特効薬」「がん・心筋梗塞・脳卒中克服」などの技術が求められるでしょう。
 「安全・安心な社会」という望みを叶える為には、「センサー自動認識等を活用した地域防犯ネットワークシステム」「緊急医療ネットワークシステム」「地震、土砂崩れ・洪水、台風への高度な予知技術」「災害情報ネットワークの高度化」などが必要でしょう。
 「多様な人生を送れる社会」や「世界に開かれた社会」には、「携帯型自動翻訳機」「家庭内無線ネットワーク高度化」「人工知能ロボット」「バーチャルリアリティ」の技術が有効でしょう。
 
 安全に科学技術を活かす為の法整備や、優れた人材を育てる為の教育政策は、政治の仕事ですが、これからの数十年を考えるだけでも、日本人のポテンシャルを発揮して富を呼び込める材料は限りなく存在するように思えます。

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