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ラジオの災害対策と難聴対策の強化

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 関東広域のAMラジオ3社(TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送)が、FM補完局を整備し、去る12月7日(月)に放送を開始しました。

 これは、平成25年7月に総務省の「放送ネットワークの強靱化に関する検討会」が取り纏めた提言を踏まえた取組みです。

 平成26年4月には、FM方式による補完中継局の開設を可能とする制度整備(「基幹放送用周波数使用計画」の変更等)を実施。同年9月3日付けで、AM3社が東京スカイツリーに整備するFM補完局に対して予備免許を交付。

 今年の12月7日付けで本免許を交付し、同日13時より放送開始となりました。

 目的は、AMラジオ放送による「災害対策」や「難聴対策」の強化です。

 FM補完局により、AMラジオの送信所が洪水等の被害を受けた場合でも、首都圏への情報提供を継続することが可能となり、大規模災害への備えとして極めて有効です。

 また、平時においても、FM補完局からの放送により、都市部におけるAMラジオの難聴を解消し、より良い音質でラジオを楽しむことができるようになります。

 昨今は、建築物による遮へいや電気雑音の影響等による都市部での難聴(都市型難聴)が増加していました。
 外国波混信や地理的・地形的な事情による難聴もあります。

 AMラジオ社は、全国で47社あります。

 今回の3社の開局で、全国で15社26局のFM補完局が開局したことになり、この他にも、予備免許交付済みのものが9社15局あります。

 既に中京広域2社は今年10月1日に開局していますし、近畿広域3社は来年の春頃に開局予定です。

 今後も、放送事業者の取組みや対応端末の普及が進み、災害時の情報提供手段の強化や難聴解消が図られることを期待しています。


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