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「WTIS-15」に出席して感じたこと

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 皆様は、普段から国際電話やインターネットなど、海外との通信を何気なく利用しておられると思います。
 文化も制度も違う海外と通信することは、本来すごく難しいことなのですが、どのように実現しているのでしょうか。

 情報をやりとりする方法や規格を合わせているのです。つまり、「標準化」です。

 言葉で書くと簡単ですが、様々な国内事情を抱える各国が1つの規格に合わせるということは、各国の利害がぶつかることもありますので、大変な作業になります。
 各国が参加して標準化の作業を行っている場が、国連の下部組織である「国際電気通信連合(ITU)」です。
 全世界の殆どの国(193カ国)が加盟しています。

 ITUの歴史は古く、今年で創設150周年になります。
 11月30日から12月2日にかけて、ITU創設150周年の記念行事の1つとして「情報通信の開発指標を考える国際シンポジウム(WTIS-15)」が広島県で開催され、私も2日間の日程で出席してきました。

 このシンポジウムでは、本年9月に国連総会で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ(持続可能な環境や社会を実現するための2016年から2030年までの国際目標)」に対して、ICTの果たす役割を議論するとともに、自動運転などIoTの新しい動きを踏まえた未来像を探る為、ICTの利用に関する最先端の経験及び知識を共有するセッションが行われました。

 ICTの利活用により、全ての人やモノがいつでもどこでも自由かつ容易に情報や知識にアクセスし、それらを共有することで、より良い社会を実現することができると感じました。

 また、今回、VIPランチの席など様々な場面を通じ、開発途上国の閣僚を中心に、様々な御意見・御要望を直接お聞きしてまいりました。
 その御意見については、来年4月に開催する「G7香川・高松情報通信大臣会合」の場で反映していきたいと考えています。

 このシンポジウムに併せ、各国からの閣僚や参加者を交えて、広島市平和記念公園において行われた「平和プログラム」への参加を通じ、「平和と技術」について改めて考えさせられました。

 IoTを含め情報通信の世界は、飛躍的に進歩していきます。それをいかに社会的課題の解決に繋げていくかということとともに、科学技術を正しく、多くの人の幸せの為に、そして、平和的に活用していく道を考えなければなりません。

 今回、ホスト国としてこのシンポジウムを開催しましたが、標準化においてはリーダーシップと仲間づくりが非常に重要になります。
 また、国際機関や標準化団体によって公式に定められる従来の標準化に対して、市場実勢によって決まるデファクト・スタンダードのような動きも大きくなってきています。

 様々な場において、日本がリーダーシップを発揮していけるよう、総務省として積極的に取り組んでまいります。

 加えて、民間企業の皆様のご貢献が大変重要であり、期待申し上げております。

 今後とも、民間企業の皆様とともに、率先してICTに関する国際協力を推進していくとともに、日本が標準化の主導権を握っていくことによって強い日本を実現していきたいと思います。


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