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40代リーダー論で気合いを入れた! 

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 多摩大学学長の中谷厳氏の近著で「次世代リーダー学」 (小学館文庫)というご本があります。30代、40代のビジネスマンや起業家にとっては、うんと元気が出る内容だと思います。

 

 GMのイメルト氏、ヒューレット・パッカードのフィオリーナ氏、日産自動車のゴーン氏、英国のブレア首相など、欧米の40代のリーダーの例を挙げながら、日本の同年代では「グローバルに通用する人間になろうという心構えができていない人がほとんどだ」と指摘されています。

 その原因については、 「どっちみち頑張ったって、日本の大企業では社長になれる年代は60前後だという諦めがあるから、40代で世界のリーダーたちと対等に渡り合える人材になろうという意欲がまずないのである。そうなると、世界で通用する教養を磨こうとか、見識を持ち続けようという意識自体が希薄になってしまい、ますます、世界に通用する人材像が遠のいてしまう」と分析。それでも時代が確実に変わりつつあることから、出番が近くなっている若い世代に「爪を磨いておこう」とハッパをかけて下さっています。

ナルホド!と思った私でした。

 

 選挙区で演説する時の私の口癖に「もしも私が総理だったら、この政策を打ちます」というフレーズが有ります。20代の在米時に、米国の国会議員が、国際紛争などの非常事態発生時に「私が大統領だったら」と演説するのをよく聴いていた為、例えヒラの代議士であっても、常に国家全体の在り方を判断するトレーニングを続けるべきだと思っていたからです。

 一昨年あたりまでは、私の例のフレーズを使うと、演説を聴いて下さっている方々は、ジョークだと思ってゲラゲラ笑っておられましたが、昨年からは真剣な顔で頷きながら聴いて下さるようになりました。

 永田町でも「どうせ総理になれるのは歳を取ってから」 「毛並みの良い人(永田町では2世議員をこう呼ぶ)でなければ出世は遅い」が常識で、若手政治家にも「国家のリーダーになれるのは数十年先」との諦めと緩みがあったのです。ところが、小泉内閣では当選4期から5期の40代の閣僚が続けて登場し、ムードが変わりました。

 

 中谷厳氏の指摘通り、時代は変わりつつあります。同世代の皆様、一緒に爪を磨きましょうネ!

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