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JAXAの月探査機「SLIM」が月面の岩石に「カンラン石」の存在を解明

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 5月27日、日本地球惑星科学連合2024年大会で、立命館大・会津大などのチームがSLIMの「マルチバンド分光カメラ」で、月面の岩石を測定・解析した結果を公表し、岩石に「カンラン石」が含まれることが示されました。

 

 カンラン石は、地球内部の「マントル」(地球の地表30 km から2,900 km に存在する層)の構成要素でもあるため、今後、月と地球の岩石の組成を比較することで、「地球に大きな天体が衝突して月ができた」という仮説(ジャイアント・インパクト説)を裏付け、月の起源を解明する手がかりに繋がることが期待されるものです。

 

 SLIMの成果は、産学官の総力の結晶であり、こうした月の起源の手がかりに関する「月面の科学」や、月面着陸ピンポイント技術、あるいは、機体が3度の「越夜」に成功した要因など、宇宙科学から宇宙工学、機械工学まで、様々な分野に広がりのある成果が得られることが、フロンティア開拓である宇宙探査の魅力です。

 今後の研究の展開を、楽しみに見守り、応援を続けたいと思います。

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