予算委員会質疑報告⑨:3回目のワクチン接種
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○高市委員
総理が所信表明演説において、3回目のワクチン接種について、8か月を待たずに、できる限り前倒ししますと言ってくださったことについて、高く評価をいたします。
11月5日には、横浜市立大学附属病院、大学院、企業などによる共同調査で、ファイザー社のワクチンについて、二回目接種6か月時点で、抗体価が約90%減少し、ウイルスの感染阻害能を示す中和抗体価も約80%減少していたという結果を拝見しました。
その後、11月25日に、厚生労働省幹部に対して、3回目の接種時期を2回目接種後8か月としているけれども遅過ぎるのではないかと伺いました。そのとき、厚生労働省幹部は、8か月後で大丈夫だと強く主張されましたので、厚生労働省が科学的知見を基に8か月で大丈夫だと保証をするということでよいのですねと、かなり厳しい表現で確認をいたしました。
オミクロン株が初めて国内で確認された11月30日の官房長官記者会見では、現時点で接種時期を変更する予定はありませんというお答えでございました。
その5日後の12月5日には、官房副長官が、3回目の接種について、自治体の能力も踏まえながら、可能なところは前倒ししていくとテレビ番組で発言をされました。
これは、自治体の能力次第にされては、私たちは安心できません。住民の皆様の命を守るために絶対に必要なことであれば、自治体は懸命に対応してくださいます。内閣が、中和抗体価が低下して感染阻害が困難になるまでの期間について科学的根拠を示した上で、3回目接種を開始するべき時期を明確に示すということ自体が、国民の皆様の安心感や、接種を実施してくださる自治体や医療従事者の皆様の納得感につながるものだと考えますので、明確なメッセージの発信をお願い申し上げまして、私の質問を終わります。
本日はありがとうございました。