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人間ドック受診で「健康不安説」を報じられるなんて!

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 昨日、安倍総理が人間ドックを受診されただけで、「総理の健康不安説」が大々的に報道されていて、ビックリしています。

 

 私のところにも、昨夕、顔見知りの記者の方々から「総理が7時間半も病院に滞在されたのは、長過ぎるのでは?」、「持病が再発したのでは?」など、多くの電話が入りました。

 

 これでは、怖くて人間ドックにも行けないなあ…と思いました。

 

 私も、1年に1回か、2年に1回のペースですが、総理と同じ慶應義塾大学病院で、人間ドックを受診しています。

 

 慶應義塾大学病院の人間ドックのコースは、4コースありますが、最も検査項目の多いスーパー検診ドックのコースでしたら、所要日数は2日間です。

 

 2日間コースは高額ですが、本来、日本のトップリーダーである総理には、滅多に無い休暇のチャンスに、2日間コースを受診して、今後の公務に安心して取り組んでいただきたいと思うほどです。

 しかし、今回、仮に総理が2日間コースを選んでおられたなら、それこそ「重病説」を報道されて、大変なことになったのでしょう。

 

 私が主に受診しているのは、安い方から2番目の「胃の内視鏡付き標準ドック」ですが、それでも、「婦人科検診」を加えると、朝から夕方まで丸1日、病院に滞在することになります。

 

 2~3年に1回は「大腸の内視鏡付き」のコースを選びます。

 このコースは日帰りも可能ですが、仕事との兼ね合いで時間的に厳しく、妙に検査疲れをしてしまうので、私の場合は、1~2カ月の間を空けて、2回に分けて受診させていただいています。

 

 安倍総理の人間ドックが7時間半かかったとしても、前後の着替えの時間や昼食時間を除くと、実質6時間程の標準的なコースを選ばれたのではないかと想像しています。

 

 十分な検診を受けて健康管理をすることも国のリーダーの責任だと考えますので、人間ドックの受診が大騒動になってしまっていることは、とても残念に思います。

 

 平成24年12月以来、安倍総理の仕事ぶりを拝見していて、強靭な体力と強過ぎる責任感には感服していました。

 長時間の本会議や予算委員会の審議に加えて、早朝や夕方に官邸で行われる数多くの会議、全国各地から上京される方々や訪日中の外国要人との面談。

 新聞の総理日程に掲載されない時間帯にも、国会答弁の為の勉強や、海外要人との会談に係る準備をしておられるはずです。

 週末や連休にも、国内出張や海外出張をこなし続けてこられました。

 

 諸外国の首脳は、夏期や冬期に長い休暇を取っておられますし、議会での拘束時間も日本に比べると圧倒的に短いことを考えますと、安倍総理は明らかに働き過ぎでしょう。

 

 特に今年は、新型コロナウイルス感染症への対応がありましたから、1月からは週末も官邸で会議が続き、衆参の予算委員会でも、令和元年度補正予算、令和2年度当初予算、令和2年度第1次補正予算、令和2年度第2次補正予算と、立て続けに審議がありました。

 

 安倍総理にも、堂々と休暇は取っていただき、心身ともにリフレッシュしていただかなければ、リーダーにとって最も大切な国家経営理念を熟考したり、現在の困難な諸課題に対して適切な判断を下したりすることが、叶わなくなると考えます。

 …とは言っても、なかなか休んでは下さらないのでしょうが。

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